平成9年に開通した地下鉄東西線醍醐~二条12.7Kmを走る車両として50系車両,6両14編成,計84両を製作しました。この車両は準小型車両ではありますが,21世紀の車両として新たな発想のもとに安全性,快適性を基本に今日の最新技術を駆使した車両となっています。


| 項目/車種 | TC1 | M1 | M2 | M1' | M2' | TC2 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 形 式 | 5100 | 5200 | 5300 | 5400 | 5500 | 5600 | |
| 定員(人) | 92 | 104 | 104 | 104 | 104 | 92 | |
| 座席(人) | 34 | 42 | 42 | 42 | 42 | 34 | |
| 自重(tonf) | 21.6 | 25.2 | 23.6 | 25.2 | 23.6 | 21.6 | |
| 主 要 寸 法 (mm) | 床面高さ | 900 | |||||
| 連結面間 距離 | 16500 | ||||||
| 車体長さ | 16000 | ||||||
| 車体幅 | 2420 (乗降口は2385) | ||||||
| 最大高さ | 3476 (クーラーキセ上面) | ||||||
| 台車中心間距離 | 11000mm | ||||||
| 台車 | モノリング式ボルスタレス台車 固定軸距 1900mm 車輪直径 660mm | ||||||
| 基礎ブレーキ装置 | ユニットブレーキ方式 | ||||||
| 主電動機 | ---- | SEA-362 3相カゴ形誘導電動機(自己通風式) 85kW | ---- | ||||
| 駆動装置 | TG用歯車 | 平行歯車式可とう継手方式 歯車比74 : 14(5.29) | TG用歯車 | ||||
| 制御装置 | ---- | GTOVVVF インバータ方式 1C8M制御 | ---- | GTOVVVF インバータ方式 1C8M制御 | ---- | ---- | |
| 主要運転性能 | 最高運転速度 75km/h 加速度 3.3km/h/s 減速度 3.5km/h/s(常用最大) 4.0km/h/s(非常) | ||||||
| ブレーキ装置 | MBS-A 全電気指令式直列伝送指令式電気演算形ブレーキ 予備ブレーキ付き | ||||||
| 電動空気圧縮機 | C2500LA (2段圧縮式) | ---- | ---- | ---- | ---- | C2500LA (2段圧縮式) | |
| 集電装置 | ---- | PT6102-A1 ひし形パンタグラフ 2台 | ---- | PT6102-A1 ひし形パンタグラフ 2台 | ---- | ---- | |
| 低圧電源装置 | ---- | ---- | IGBTSIV 100kVA | ---- | 1GBTSIV 100kVA | ---- | |
| 照明装置 |
| ||||||
| 連結装置 | 先頭/密着連結器C74 車両間/半永久連結器E96 | ||||||
| 空調装置 |
| ||||||
| 蓄電池 | ---- | ---- | 密閉焼結式 アルカリ蓄電池 100V40Ah | ---- | 密閉焼結式 アルカリ蓄電池 100V40Ah | ---- | |
| 戸閉装置 | ベルト駆動電磁空気式単動形 戸閉保安装置 再開閉装置 扉開閉予告ブザー付 | ||||||
| 放送装置 | 自動音量調節機能付自動放送 車外放送付 | ||||||
| 車内通報装置 | 客室インターホン方式 3台/両 | ||||||
| 車内案内表示装置 | LEDフリーパターン方式 3台/両 | ||||||
| 列車無線装置 | 誘導無線式 | ---- | ---- | ---- | ---- | 誘導無線式 | |
| 画像伝送装置 | ホーム画像光空間 伝送式 | ---- | ---- | ---- | ---- | ホーム画像光空間 伝送式 | |
| 自動列車制御装置 | 高周波連続誘導式 車内信号機式 | ---- | ---- | ---- | ---- | 高周波連続誘導式 車内信号機式 | |
| 自動列車運転装置 | 車上演算予見 ファジイ方式 | ---- | ---- | ---- | ---- | 車上演算予見 ファジイ方式 | |
| モニタ装置 | 運転制御 補機制御 乗務員支援 車上検査 試運転機能付 表示:タッチパネル式カラーLCD | ||||||
| 製作会社 (順不同,敬称略) | ・近畿車輌株式会社 車体,ぎ装,デザイン ・株式会社 日立製作所 台車,保安情報装置 ・三菱電機株式会社 制御装置,ブレーキ装置 ・株式会社 東芝 主電動機 ・東洋電機製造株式会社 低圧電源装置 | ||||||

外観イメージ

車内イメージ
東西線は21世紀の京都市の交通を担う路線であるということから,「京都らしさ」を表現するデザインとなっています。

車体正面

前面非常はしごを展開した状態
車体は軽量ステンレス構造の準小型車両で前頭形状は,腰部を頂点に上下とも後に傾斜させ,横方向には大きな曲面で構成しており,ガラス窓付貫通開戸を配置,前面窓も縁のない構成とし運転視界の向上を図るとともに,車体との一体感を醸し出しています。
準小型車両ながら客室内は圧迫感や閉塞感のないように配慮しています。また各車両には車いすスペースと優先席を設けるとともに,車いすでの乗降がスムーズに行えるような構造にしています。
また車内表示装置や各種表記についても英文を併記したり絵文字を採用するなど交通弱者や観光客の方々にも利用しやすいようにしています。

運転台
運転室は,人間工学に基づき,操作性,居住性を考慮したレイアウトとしました。
運転台には2ハンドル方式の主幹制御器と,ホーム画像を表示する画像伝送装置および車両機器を監視するモニタ装置を配置し,常に全体を把握できるようにしました。
都心の新しい交通網を形成する電車として,乗客へのサービス向上,省エネルギー,そしてメンテナンスフリー化を実現するべく,数々の新技術を導入した電車としています。基本的にはTc,M1,M2の3両で1ユニットを構成しており,M1系にはVVVFインバータ制御装置を主体に主回路機器を,M2系にはSIV補助電源装置などの機器を搭載。
また先頭車Tc1にはATC/ATO装置などの保安装置,空気源関係機器を搭載しています。
準小型車両であることから各車とも床下機器の配置は,諸条件を検討して工夫しています。

T台車
台車はKH-182,183系台車でモノリングボルスタレス方式としています。
構造はZリンク式けん引装置を用いたボルスタレス方式で空気ばねはセルフシール方式のNKS型スミライドを使用しています。
また基礎ブレーキ装置にはユニットブレーキを採用し,応答性および保守性の向上をはかりました。

モニタ画面の例
モニタ装置は,制御伝送機能,車上試験機能およびATO装置と連携した自動運転機能を有しており,伝送系は2重系としました。
また乗務員支援機能として仕業データから運行に対応する運行仕業を自動的に表示できるようにしました。

画像受光器
近赤外線光空間伝送方式を用いてホームの状況を車上の表示器に映すようにしました。

走行特性図
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