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区長の日記バックナンバー 16

ページ番号34822

2012年4月9日

区長の日記 バックナンバー


●平成19年 8月 9日木曜日 立命館大学国際平和ミュージアム

 

平成19年8月9日 木曜日 ― ― ― ― ― ― ― ―

衣笠山の写真


 衣笠山の上に漂う雲と騒がしいほどの蝉時雨。いかにも真夏の昼下がりの風景です。
 平安時代,宇多法皇が夏の炎天下にこの山に白い絹をかけて,雪の風景を楽しんだところからこの名がついたといわれています。衣笠山のふもとを通る道は,金閣寺,等持院,龍安寺,仁和寺を結ぶ,きぬかけの径(みち)として多くの観光客がお越しになります。
 そのきぬかけの径と馬代通の交差地点から少し南へ行くと,「立命館大学国際平和ミュージアム」があります。

展示室の写真

 ここは,「過去の悲しい戦争を記録し,2度とそのような悲劇をくりかえされないという願いをこめて設立」された史上初の大学立の平和博物館ということです。
 日本が満州事変から太平洋戦争を戦った時代背景などを大きな写真パネルや当時の生活物資,軍用品の展示などで,分かりやすく説明してあります。戦死した兵士が身につけていた血染めの日の丸や疎開児童が「帰りたい」と書いた手紙など,胸に迫る展示も多数あります。

展示室の写真

 また,朝鮮戦争やベトナム戦争など,第二次大戦以後,世界各地で勃発した戦争や地域紛争のコーナーもあり,思想,宗教,民族などの対立は,いまなお多くの悲劇を引き起こしている現実に,平和な日本に住んでいる身としては,目を覚まされる思いです。

 館内には,小学生の親子連れが,戦争の映像に食い入るように見つめておられました。また,学校の先生と思われるグループが,児童の引率の下見でしょうか,職員の説明を受けておられました。子どもたちにこれらの展示の与えるメッセージは非常に大きなものがあると思います。私も小学生のときに,広島の原爆資料館を見学して,大きな衝撃を受けたのを思い出しました。
 原爆投下の候補地に京都も上がっていたそうですが,京都に代わって長崎になったという説明もありました。京都市民に代わって多くの長崎市民が犠牲になったということでしょうか。とてもいたたまれない思いがします。

左大文字の写真と船形の写真


 日本の夏は,広島,長崎,終戦という戦争の記憶と,先祖や亡くなった人たちを悼むお盆が重なり合っています。京都では,先祖の霊である「お精霊(しょらい)さん」を迎えてお盆を霊とともに過ごし,16日の五山の送り火で再び冥府に帰る精霊を送ります。北区でも,船形と左大文字の送り火がともされ,多くの人が見送ります。この日を境に少し暑さも和らぐといわれています。

 

 

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