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「京都市河川整備方針 ~京都らしい川づくり・水辺づくり~」について

ページ番号131688

2012年11月5日

「京都市河川整備方針」の策定について

    京都市では,昭和41年以来,10次にわたり「治水五箇年計画」を策定し,治水事業を進めており,その結果,全市的な治水安全度は一定高まりましたが,経済情勢が変化し,本市の財政状況も厳しいものとなったため,選択と集中による重点的・効率的な治水事業の推進が必要とされております。

    そこで,「第10次治水五箇年計画」が平成23年度で終了したことを契機に,より重点的・効率的に治水事業を推進するとともに,市民との協働による川づくり・水辺づくりを進めるために,新たな「京都市河川整備方針」を下記のとおり策定しましたので,お知らせいたします。

1 「京都市河川整備方針」の概要

(1) 背景・目的

     これまで京都の人々は,京都独自の方法で,川や水辺を自分たちの生活に取り入れ,京の水辺の文化を育んできましたが,一方で,度重なる水害に苦しめられてきました。

    さらに,昨今,自然環境の変化,高齢化・少子化,地域主権時代の到来や厳しい財政状況など,社会情勢,経済情勢が変化してきております。

     このような背景の中,これからの京都の川づくり・水辺づくりは,明確な方針をもって進める必要があり,この度,「京都市河川整備方針」を策定することとしました。


高瀬川の風景

(2) これからの川づくり・水辺づくり

    これからの川づくり・水辺づくりにおいては,市民の安心・安全の根幹となる治水を前提として,「まちに開かれた水辺,水辺に開かれたまち」へと再構築していくことが重要


堀川・桜まつりの様子(堀川)

(3) 実行過程における3つの理念

ア 歴史が導く道標 ~水辺の原風景を知る~

    水辺の原形と形成過程を知ること,そして,そのような歴史・文化と治水・利水の在り方,今日の環境の変化などを総合的に理解

イ しなやかな実行と洗練 ~実現を推進する制度と行政~

    川からまちへの視野を広げる大きな視点に立った計画づくりや,実行に当たっての 市民,企業,事業者及び行政などが連携した継続的な取組

ウ 水辺の品格 ~適正な利用と都市の賑わいづくり~

    市民,企業,事業者及び行政などの連携及び管理と利用の役割分担の明確化,それに基づく適正利用のルール作り,また,その適切な運営


ワークショップの様子

(4) これからの川づくり・水辺づくりの方針 ~4つの柱~

ア 水辺環境の整備 ~親しみやすい水辺空間の創出~

      高瀬川周辺一帯の魅力ある水辺づくり など


高瀬川の護岸の補修工事を推進

イ 一級河川の整備 ~国や京都府と進める川づくり~

  旧安祥寺川などの整備

旧安祥寺川のJRを横断するトンネルの掘削工事を推進

ウ 浸水対策の実施 ~総合的な治水対策の推進~

       第二太田川の調整池などの整備

第二太田川の調整池の整備イメージ
流下能力が低い河川については,河川断面を大きくする必要がありますが,そのためには,多額の事業費と事業期間が必要となります。そこで,公共施設などを有効活用し,公園などの地下に調整池を整備することにより,大雨の時に一旦河川から水を取り込むことで,下流に流れる水量を減らし,浸水被害の軽減を図ろうとするものです。

エ 水と共に生きるまちづくり ~みずみずしい都市とくらしの再生~

  小学生等を対象とした水に関する勉強会の実施 など


水に関する勉強会(山階小学校)

(5) これからの川づくり・水辺づくりの推進体制

ア 市民,企業,事業者及び行政の更なる密接な連携

イ 具体的には,シンポジウムやフォーラム(広場)など,市民が参加しやすい場の設置,ま た,それを活用した市民に親しまれる川づくり・水辺づくりの推進

ウ 関係部局の連携による川づくり・水辺づくりのみにとどまらないまちづくりの推進

エ 本方針については,市民,水に関わる企業,学識経験者及び行政からなる組織を設立し,皆様の御意見をいただき見直しながら進化を図る

2 「京都市河川整備方針」策定までの取組

平成23年  8月  「第16回水シンポジウム2011 in きょうと」第3分科会※1の開催

           京都市の河川整備の方向性に関する第3分科会からの提言

           京都市の河川整備方針に関するアンケート調査の実施

        11月   京都市河川整備方針(原案)の策定

平成24年  1月   第1回「京都市河川整備方針(原案)」に係る意見交換会※2開催

         2月 第2回「京都市河川整備方針(案)」に係る意見交換会開催

                   3月 第3分科会委員への意見聴取,京都市河川整備方針の策定

※1 平成23年8月に(社)土木学会水工学委員会,国土交通省,京都府及び京都市が主催により「人・まち・文化を育む恵みの水」をテーマに開催されたシンポジウムで,その中の第3分科会(テーマ:水辺から始まる次世代に残すまちづくり~恵み豊かな京の水を明日へつなぐ~」を京都市が担当

※2 「第16回水シンポジウム 2011 in きょうと」第3分科会の委員の方による意見交換会

3 広報資料

広報資料(京都市河川整備方針について)

4 京都市河川整備方針

京都市河川整備方針

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お問い合わせ先

京都市 建設局土木管理部河川整備課

電話:075-222-3591

ファックス:075-213-1213

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