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平成25年度第4回京都市医療・福祉施設の省エネ・節電対策普及研究会について

ページ番号164731

2020年9月8日

平成25年度第4回京都市医療・福祉施設の省エネ・節電対策普及研究会について

 本市では,温室効果ガス排出量が増加傾向にある民生・業務部門の対策強化を図るため,事業者,大学,京都市など様々な主体が協働して,効果的な省エネ・節電手法の検討等を行う「民生・業務部門施設への省エネ・節電対策普及事業」を実施することといたしました。

 今年度は,本市の所有する医療施設に,エネルギー管理システム(以下,「BEMS1」という。)を導入し,得られた情報をもとに,医療・福祉施設における効果的で多様な省エネ・節電手法を検討してまいります。

 このため,学識経験者,関係団体,民間企業(BEMSアグリゲータ2等)及び京都市により構成する研究会を設置し,BEMSの持つ機能の検証,有効な活用方法及び普及促進策の研究を進めることとしています。

 この度,第4回研究会を下記のとおり開催いたしました。

(※1)BEMS:Building Energy Management Systemの略語であり,ビル等の建物内で使用する電力使用量等を計測蓄積し,導入拠点や遠隔での「見える化」を図り,空調・照明設備等の接続機器の制御やデマンドピークを抑制・制御する機能等を有するシステムのこと。

(※2)BEMSアグリゲータ:一般社団法人環境共創イニシアチブにより認定された,施設へのエネルギー管理              システムの導入及びエネルギー管理支援サービス(電力消費量を把握し,節電を支援するサービス)を実施する事業者。

概要

日時 平成26年2月3日(月曜日) 午後2時~午後4時

会場 京都市役所本庁舎F会議室

内容

(1)京都市桃陽病院のBEMSによるデータ分析報告について(11,12月分)

 ア 計測データ状況報告

 イ これまで判明している桃陽病院への省エネ・節電方法説明

(2)事例報告

 ア 京都市内の大規模医療施設 実績

 イ BEMS導入による省エネ可能性調査 結果状況報告

(3)意見交換

議事要旨

○ 京都市桃陽病院へのBEMS設置及びデータ分析報告について(11,12月分)

・ ガス吸収式冷温水器の付帯設備である冷温水ポンプ,冷却水ポンプについて,インバータ化等の対策により省エネを図ることが可能である。

・ BEMSによれば既存設備の能力が適正であるか,過大であるかの判別も可能である。

・ 通常,太陽熱温水器は冬場は停止させるものであるが,気温や日射量の外部条件を考慮しつつBEMSによる温水の温度変化を分析すれば,冬場であっても太陽熱温水器を稼働するメリットが生じる条件を整理することが可能である。

・ 当施設において電力使用のピークは冬場ではなく夏場である。今後は夏場のデータを収集,分析し,契約電力を低下させる方法を明らかにしたい。

○ 京都市桃陽病院以外の医療・福祉施設における事例報告について

・ 京都市内の大規模医療施設においてBEMSを導入し,職員,患者への「見せる化」の取組を進めている事例がある。

・ BEMSの導入により,既存のガスコージェネレーションシステムを含めて電気使用量及びガス使用量の適正化を図ることで,トータルコストの削減が実施できると考えられる事例がある。

・ BEMSの導入により,既存の電気式ヒートポンプエアコンのデマンド制御を実施することで,契約電力の低下を図ることができると考えられる事例がある。

・ BEMS導入についての補助金制度により初期投資を抑えることができれば,BEMS導入のモチベーションとなる。

・ 補助金等の政策に係る情報は各所に点在しているので,集約したうえで情報発信できれば,BEMS導入をサポートできると思われる。

・ 省エネの取組についてはアグリゲータ任せではなく,施設側とアグリゲータとの対話型で推進することが望ましい。

・ 専門家のウォークスルーはBEMS導入に比較して費用を要さずに実施できるので,省エネの取組の第一歩としてウォークスルーだけを実施することも考えられる。

・ 施設単位でも省エネ推進担当者を設置し,情報収集や運用改善の検討をすることが重要であるが,実際には困難な場合もある。行政から環境教育や省エネの専門家を施設に派遣する事業を実施することが望ましい。

○ その他

・ 施設個々で少しでも省エネの取組を実施し,それが結果として社会全体での大きな効果に繋がれば良い。

・ 昨今,医療法人も経営が厳しく難しくなっており,採算性がない取組の実施は非常に困難である。従って費用対効果の提示がBEMS普及には不可欠である。

・ 多くの施設で効果があり,かつ手軽に実施できるメニューを情報発信する必要がある。

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お問い合わせ先

京都市 環境政策局地球温暖化対策室

電話:075-222-4555

ファックス:075-211-9286

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