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京都市上京区

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上京区基本計画(平成13年~22年) 第3章

ページ番号14937

2015年3月27日

魅力ある上京創造構想(プロジェクト)

 

 上京区基本計画は,理想とする将来像の実現に向けて,区の個性を活かした魅力あふれるまちづくりを進めていくため,その大きな柱として「文化」,「西陣」,「ふれあい」をキーワードとする三つの構想を展開することとし,その目指すべきビジョンと実現に向けた方策を示すこととする。

文化

 

【構想1】 成熟した市民文化の息づくまちづくり
歩きたくなる上京づくりプロジェクト

 

1 構想の目指すもの
 上京区は,平安遷都以来1200年を超える長い歴史に培われた伝統や文化が蓄積されたまちであり,京都はもとより日本の歴史文化の宝庫であるといえる。
 御所-宮廷が核となって,文学,美術,茶道,西陣織,工芸,芸能,音楽等の様々な芸術や文化が生み出され,相互に影響しながら,格調高く織りなされてきた。都市環境の面でも,京都御所をはじめとして,点在する社寺や文化財のほか,歴史的な道路や街の構成,袋路,伝統的様式のまちなみなど,歴史と文化の薫り高い都市環境が今日に残されている。
 これらの文化は,一方では,貴重な国民の財産であり,また一方では,人々の生活に密接に結びついて,暮らしの中に豊かに息づいている。この文化の蓄積に,我が国はもとより,広く世界の人々が気軽にふれられ,学び,楽しむことができるまちづくりを進めることは,上京区民の役割であるといえる。また,文化は継承されながら新しく発展するものであり,区民の草の根の文化活動が,こうした歴史文化と結びつきながら,じっくりと新しい文化を生み出していくようなまちづくりを進める必要がある。
 こうしたビジョンを踏まえながら,具体的には,豊かな歴史・文化資源をつないで安心して歩けるみちづくりを進めるなど,区全体を魅力的で「歩きたくなるまち」としていくことを構想の第一の柱とし,関連する様々な施策を組み合わせながら,まちづくりを進めていくこととする。

 

2 主な取組の方向

(1)貴重な歴史・文化の保存・継承
 区内に残されている貴重な歴史資源や文化財を保存・公開するとともに,区民による伝統行事等の継承を図る。

○ 歴史的な建築物,史跡等の保存・継承
 ・美術工芸品,古文書等の文化財の保存・公開
 ・保存,展示場所等の充実

○ 文化財の保存・継承,展示機能の充実
 ・美術工芸品,古文書等の文化財の保存・公開
 ・保存,展示場所等の充実

○ 伝統行事等の保存・継承
 ・祭をはじめとする地域の伝統行事等の継承

 

 

(2)歴史文化のみちづくり-「上京歴史小路構想」
 豊富な歴史や文化をゆっくりと楽しみながら回遊できる,文化の薫り高い歴史のみちづくりを「上京歴史小路構想」と位置付け,細街路や堀川等を活かした安全な道路のネットワークを形成する。

○ 歴史・文化資源の紹介,身近にふれる機会づくり
 ・「上京区の史蹟百選」を活かした手軽な散策マップ・散策モデルルートづくり
 ・区民史蹟ウォーキングなどのまち歩きイベントの充実
 ・歴史文化案内ボランティアの育成
 ・観光案内図板や名所説明立札等の案内札の整備

○ 歴史散歩・安心道路ネットワークづくり
 ・沿道の文化資源や交通の実態を踏まえた道路ネットワークや優先路線の位置付けの明確化
 ・観光エリアの石畳の道,商店街のコミュニティ道路など,個性ある道路整備
 ・まちかどのポケットスペースやベンチ等の整備,歩道の段差解消等のバリアフリー化や道路の無電柱化等の推進
 ・道路ネットワークへ通過自動車が入りにくい交通規制の工夫
 ・細街路での安全運転マナーの普及(例「上京安心運転キャンペーン」)

○ 堀川水辺環境整備事業の推進
 ・せせらぎのある緑豊かな堀川の再生
 ・堀川の水辺に親しめる歩行者ルートの整備
 ・消防用水利など災害時の水源の確保

○ 安全で魅力的な公共交通等の整備
 ・高齢者にとって安心な移動手段の検討(ミニバスなど)
 ・幹線道路における市街電車の検討(叡電出町柳~嵐電北野白梅町間など)
 ・観光レンタサイクルシステム等の導入
 ・自転車観光モデルルートの設定
 ・自転車を利用しやすい環境の整備と適正な利用の促進

 

 

(3)京町家を活かした界隈景観の創造」
 区内に多く残されている伝統的な町家とまちなみの景観を保全し,新しいまちづくりに活かしながら,上京にふさわしい個性的で魅力的な界隈景観の創造を進める。

○ まちなみ景観の整備
 ・ほぼ区全域に指定された「美観地区」に基づく建築景観の誘導
 ・まとまった町家のまちなみが残る地域での景観誘導や整備支援(「歴史的景観保全修景地区」の指定の検討など)
 ・まちなみ景観を踏まえた建築物や屋外広告物等のデザインの向上運動
 ・景観協定締結等の地域住民によるまちづくりへの参加の促進

○ 伝統的な町家の保全・再生・活用促進システムの確立
 ・優れた町家の顕彰 ( 例「上京町家百選」 )
 ・町家の保全や改修の支援制度
 ・町家の新しい活用の促進による町家の保全とまちなみ景観の形成(町家活用イメージ)
 ・芸術:町家アトリエ(芸術家等がアトリエ兼住居として利用)
 ・商業:町家ホテル,町家レストラン
 ・業務:町家オフィス(SOHO=スモールオフィス,ホームオフィス)
 ・研究:町家ラボラトリー(大学の出張研究室,地域研究の拠点,教育等)
 ・福祉:町家デイサービス,町家グループホーム

○ 上京にふさわしい新しい建築デザインの創造
 ・上京にふさわしい建築物の設計コンペの奨励
 ・京都の居住文化を活かした町家型共同住宅の建設促進
 ・上京まちなみ景観賞の創設など奨励制度の検討

 

 

(4)伝統的なまちなみを活かした安全で快適なまちづくり
 伝統的な町家とまちなみの景観を保全・継承しながら,地震や火災への備えのある安全・安心で快適な居住環境づくりを進める。

○ まちなみ保全と結びついた防災まちづくりの推進
 ・ 区民,事業者,行政が連携した地域防災体制の充実
 ・ 老朽町家等の耐震診断・改修,防災性能の向上

○ 袋路の再生
 ・袋路における共同建て替えや協調建て替えの推進
 ・家屋や通路等の防災性能の向上
 ・コミュニティの継承,住み続けられるまちづくり

○ 防災施設,防災空間の確保
 ・御所や堀川通をはじめとする幹線道路等の防災空間の確保,周辺の不燃化など
 ・小学校(跡地含む)などの一時避難場所,防災備蓄倉庫や貯水槽の確保など

 

 

(5)区民の文化活動の振興
 伝統文化にふれられる機会の充実,区民の様々な文化 活動の振興や場の充実,芸術家と地域の交流など,様々な交流を通じて新しい上京文化の創造を目指す。

○ 地域の歴史文化を活かした文化活動の充実
 ・茶道文化や着物文化にふれられる機会づくり

○ 新しい上京文化の創造
 ・絵画,陶芸など,区に移り住んできた芸術家の活動支援
 ・伝統文化の担い手や様々な分野の芸術家等と区民の交流の場づくり

○ 文化活動の拠点づくり
 ・区民の日常的な文化活動の発表
 ・交流の場づくり

西陣

 

【構想2】 にぎわい産業のまちづくり
「西陣」を活かした上京活性化プロジェクト

 

1 構想の目指すもの
 5~6世紀に大陸からの渡来人によってもたらされた養蚕と絹織の技術は,平安京に根を下ろし,応仁の乱の際に山名宗全の陣が置かれた「西陣」において,その名を冠する産業としての地歩を築いた。
 近世には,信長,秀吉の保護を経て,江戸前期には国内シェアの面でも,その品質や芸術性等の面でも我が国を代表する絹織物産業の集積地となった。
 江戸後期には,新興機業地の台頭や凶作による不況の中で停滞し,東京遷都で大きな痛手を受けたが,ジャカード等の西洋技術の導入にいち早く成功して蘇り,昭和期の大衆需要の拡大を背景として大きく成長し,京都,上京を代表する近代産業となった。
 生活様式の変化に伴い,和装(着物)離れが進み,歴史上2度目ともいえる西陣の困難な時期を迎えているが,改めて,深く蓄積されたデザインや技術を継承し,今日的なニーズにこたえ得る新たな展開を図ることが,上京ひいては京都の活性化に不可欠の課題である。そのため,

  • 国際的な視点に立ち,和装以外にも視野を広げた西陣機業の展開 
  • 観光客に来て,見て,着てもらう,新しい西陣産業の展開
  • 西陣織をはじめ,地域の歴史文化と結びついたデザインや工芸,商業・サービス業,さらに町家など,地域の資源や「西陣ブランド」をうまく活かした多様な産業集積の形成

等の視点から,にぎわいある産業の活性化と雇用の確保を図るものとする。

    

2 主な取組の方向
(1)西陣機業の振興
西陣織の伝統技術を継承しながら,デザイン力等を活かした新たなマーケットの開拓を進めるとともに,着物を着て楽しむ機会づくりを通じた需要の創出など,多様な方法による西陣機業の振興を支援する。

○ 西陣織などの伝統技術・デザイン力の継承
 ・熟練技術者の有する伝統技術・技能の継承,活用システムの創設(例えば市独自の「特別技能士活用制度」等の創設)
 ・関連工程も含めた後継者の育成

○ 西陣織のデザイン力の充実強化
 ・国際的なデザイン交流,新しいデザイン文化の吸収の促進

○ 情報通信技術(IT)の活用
 ・電子商取引(Eコマース)の普及
 ・デザイン等における情報通信技術(IT)の活用促進

○ 新たなマーケットの開拓
 ・絹以外の多様な織物分野への展開促進
 ・和装以外の多様な繊維製品分野への展開(例 西陣織の靴など)
 ・デジタルアーカイブ事業を通じた異業種交流,新商品開発等への展開

○ 着物を着て,まちなかを歩くことが楽しめるイベントの実施
 ・「京都西陣夢まつり」など,着物の普及につながる観光イベントの充実

 

 

(2)西陣ブランドを活かした観光地としての地域整備
 全国的にも有名な「西陣」の地域ブランドを活かし,歴史文化を享受でき,人々の暮らしと調和した,魅力的なまちなか観光の拠点地域として,西陣地域一帯の環境整備を進める。

○ 西陣織の歴史や上京の伝統文化にちなんだ新しい魅力集客施設の検討
 ・「西陣ものづくり体験館」,「西陣工芸館」といった魅力ある集客施設の検討

○ 関連した民間観光・商業施設の展開
 ・「西陣ギャラリーショップ」,「町家を活かした小規模滞在ホテル」,「個性的な飲食店舗」等
の民間による観光・商業の展開

○ 西陣織を体験する体験型観光のソフト開発
 ・子どもたちの西陣織体験学習の促進

○ 観光駐車場の確保
 ・金融機関等の業務施設や公共施設等の駐車場を 休日・祝祭日に観光用に開放するなど,駐車場の確保

○ 情報発信
 ・各種メディアを活用した地域情報,産業情報,観光情報等の総合的な「西陣情報」の発信
 ・西陣をテーマとした映像の制作(大河ドラマのプロデュースなど)

○ 西陣織会館の活用・拠点化
 ・織行程や関連工程の公開及びその充実
 ・各種イベントの開催

 

 

(3)地域に密着した商業の展開
 区民の生活を支える商業については,商店街ごとの個性を打ち出した魅力ある取組を促進するとともに,高齢社会に対応した買い物サービスの充実など,区民の消費ニーズにきめ細かく対応した商業の展開を支援する。

○「上京」,「西陣」ブランドを活かした店舗展開
 ・広い意味での文化・ファッション情報の発信拠点としての店舗,商店街の展開

○ 高齢社会を踏まえた商店街の新しい仕組みづくりと環境整備
 ・高齢者向け御用聞き・宅配・買い物代行システム等のきめ細かいサービスの充実
 ・まち全体のバリアフリー化,歩きやすい商店街づくり
 ・商店街の中に,お年寄りが気軽に集える場の提供(空き店舗の活用など)

 

 

(4)地域の資源を活かした新しい魅力的な産業の創出
 西陣機業をはじめとする地域の様々な資源を活かした新しい活力ある産業の創出を図るとともに,上京の空間資源でもある町家を都市の新たな産業活動等の場としても位置付け,多様な活用を促進する。

○ 新たな都心産業の創出
 ・西陣機業など既存産業をベースとした新産業の育成

 (例)

  • ウェディングドレスをはじめファッション関連産業やタペストリーなど高芸術性産業の可能性追求
  • 新タイプの経営者(デザイナー,女性など), 異色起業家輩出の促進
  • 意欲あふれる小規模企業の誘致(各種工芸関連企業や食品関連企業など)
  • 西陣織会館・小学校空き校舎の活用

 (例)

  • 産業インキュベーション機能の設置
  • 西陣機業等との交流拠点

○ 町家の多様な産業活用の促進に向けた斡旋 等の仕組みづくり
 ・京都市景観・まちづくりセンターによる町家活用登録バンク等の公的斡旋,仲介システムづくり

ふれあい

 

【構想3】 自治と福祉のまちづくり
学区ふれあいコミュニティづくりプロジェクト

 

1 構想の目指すもの
 上京区は,明治以降130年にわたる学区単位の住民自治の歴史を有しており,小学校の一部統合後もコミュニティの単位として受け継がれている。この伝統を活かし,学区ごとの個性的なまちづくりをさらに発展させるとともに,住民自治の豊かな発展に向け,学区間のネットワークや,学区や区の中だけにとどまらない広域的,国際的な交流をも推進するなど,開かれたまちづくりを進める。
 また,区民はもとより,区にかかわりの深い学生や専門家等のボランティアを受け入れ,互いに活かし,育てあいながら協働のまちづくりを進める。
 学区コミュニティの最も大きな活動テーマの一つとして,区民の関心が高い健康・福祉の分野では,全市でも高い高齢化率を背景として,学区ごとの住民福祉協議会をはじめとする各種団体が,きめ細かい健康・福祉の活動をいたるところで展開している。高齢者が誇りと生きがいを持って住み,また住みたくなる高齢者居住のモデル地域を目指すとともに,健康・福祉の総合的な取組を一層強め,子ども,若者,子育て世代,中堅世代,壮年世代,高齢者など,あらゆる世代が安心して住み続けられる「ふれあいコミュニティ」を形成する。
 環境問題についても,草の根自治の課題として重要となっており,ごみをできるだけ出さないライフスタイルを広げていくとともに,区民の自主的なまちの美化活動を通じて,まちのあちこちに多様で個性豊かな緑をそなえ,憩い,楽しめるまちづくりを進める。
 さらに,こうした伝統に培われた学区自治を基盤として,基本的人権の尊重されるまちづくりを推進する。
 子どもも高齢者も,女性も男性も,障害のあるひともないひとも,また国籍や民族,生まれや生い立ちに関係なく,すべてのひとが自分の居場所を確認し,自己の資質を十分に発揮しつつ,いきいきと活動できる場所と機会に恵まれたまちを目指し,一人一人が個人として厚く尊重されることが考えや行動の基本となるまち,人権文化の息づくまちとなるよう取組を推進する。

 

2 主な取組の方向
(1)地域に密着した多世代健康のまちづくり
あらゆる世代が健康でいきいきと暮らせるまちを目指し,区民ぐるみの健康づくりや高齢者福祉の充実,子育て支援体制の充実など,区民のニーズに即した健康・福祉施策を進める。

○ 福祉・保健・医療ネットワークづくり
 ・区民ぐるみの健康診断・健康づくり
 ・救急医療体制の充実

○ 学区を単位とした,きめ細かい個性的な福祉活動
 ・配食サービス,健康すこやか学級(ミニデイサービス)等の多彩な地域福祉活動
 ・ブロックごとに福祉等の相談が気軽にできる人(まちの便利屋さん)の住むまちづくりに向けた支援

○ 若者からお年寄りまで,みんながボランティア
 ・ボランティア登録バンク等の活動の推進
 ・学生ボランティア等の参加の仕組みづくり

○ 高齢者の生きがいづくり
 ・高齢者の持つ能力や特技を活かした社会貢献の機会づくり
 ・情報通信技術(IT)など新しい技術等を学ぶ機会づくり

○ 総合的な高齢者福祉施設や身近な福祉施設の整備
 ・特別養護老人ホームの整備(旧小川小学校跡地)
 ・デイサービスセンター,訪問看護ステーション,在宅介護支援センター等の充実
 ・町家を活用した高齢者向けのグループホームの整備

○ 健康づくりの拠点となるスポーツ施設の整備
 ・体育館,グラウンド等の整備

○ 高齢者や障害者の住居改善(バリアフリー化)
 ・様々な専門家等と連携した住居改善の推進

○ 地域ぐるみの子育て支援
 ・子育て支援施策の推進
 ・「開かれた学校づくり」の推進による学 校・家庭・地域の連携の強化
 ・子どもたちの健全育成にかかわる諸団体のネットワーク化の推進

○ 人口の受け皿として,若者や子育て層も住めるファミリー向けの住宅供給
 ・「特定優良賃貸住宅」など公的賃貸住宅の誘導
 ・ファミリー向け民間賃貸住宅の誘導

 

 

(2)クリーンでグリーン豊かなまちづくり
 区民ぐるみで環境保全を大切に考え,行動するまちを目指し,ごみ減量化など日常生活の視点からの環境保全の取組や身近な緑化や公園の整備等を通じて,緑豊かな美しいまちづくりを進める。

○ 省資源・省エネルギーの推進
 ・学区ごとの地域ごみ減量推進会議の設置
 ・資源ごみ(缶・びん・ペットボトル,紙パック,筒型乾電池,廃食用油など)の回収プロジェクト
 ・フリーマーケット,リサイクル市等の開催
 ・環境家計簿運動等の取組

○ 環境にやさしいまちづくり
 ・建築廃材の削減にもつながる町家の保全的再利用の推進

○ 区民ぐるみのまちの美化・緑化
 ・まち美化協定の推進(西陣学区が協定締結済)
 ・庭先・路地の緑化運動やまちぐるみ緑化コンテスト
 ・京都御苑や社寺,鴨川等における多彩な自然を楽しむイベント
 ・学校に安らぎの空間を創造する「花と緑のグリーンベルト」事業の推進

○ 高齢社会に対応した公園・オープンスペース等の整備
 ・お年寄りのふれあいの場ともなる街区公園の再整備(藤棚,段差のない通路,ベンチなど)
 ・災害時の一時避難場所ともなる緑豊かな公園の整備
 ・地域の住民参加によるちびっこ広場再生プロジェクト

 

 

(3)草の根自治のネットワークづくり
 これまでの学区を基礎とした草の根レベルの自治の取組を一層振興するとともに,
一人一人が認め合い,支え合う人権文化の息づくまちを目指し,新旧住民の交流,地域と学生との交流,学区間の交流,広域的な交流など,様々な交流を育み,草の根自治のネットワークを築いていく。

○ 人権文化の息づくまちづくり
 ・人権文化を育む啓発活動の一層の推進

○ 学区自治組織の総合的なまちづくり活動の推進
 ・福祉・保健活動,スポーツ活動,消防・防災活動,女性・青少年活動,美化活動,交通安全活動,生涯学習活動等の従来からの活動の一層の推進

○ 新旧交流のコミュニティづくり
 ・従来からの住民とマンション等の新しい居住者との交流
 ・地域情報の提供や地域イベント等による新旧交流
 ・マンション等の建設における地域住民との協議の促進

○ 学区間の連携による新しいコミュニティ運営の仕組みづくり
 ・新しい小学校単位での連携行事等の実施

○ 学生と区民の交流・連携の仕組みづくり
 ・学生ボランティアとの協働のまちづくりなど

○ 区あるいは学区レベルでの国内・国外との草の根交流
 ・「都市農村交流」-都会と田舎の子どもたちの体験交流
 ・「国際姉妹区交流」-世界の織物産地との姉妹交流

○ 学区のまちづくりを踏まえた,コミュニティの核としての小学校(統合跡地も含む)の活用
 ・生涯学習(学校ふれあいサロン,学校コミュニティプラザ等),防災,福祉等の多彩な機能を持った小学校のネットワークによるまちづくり
 ・歴史的な学区名称を継承したまちづくり(住所表示への活用等の検討)

 

 

4)上京区総合庁舎の整備構想の推進
 各種行政サービスはもとより,各種交流機能など区民の自治活動の拠点ともなる
区役所の総合庁舎化に向けた整備構想を推進する。

○ 区民自治の拠点となる区役所の総合庁舎の整備

 ・自治の拠点施設として,また,区民サービスの向上を目指した総合庁舎整備構想の推進
 ・ホール,会議室等の交流機能や各種情報提供機能も含めた自治の拠点としての区役所機能の検討
 ・整備計画の策定

主要な整備構想

 

上京歴史小路構想の推進

○ 歴史小路ネットワーク計画づくり
 ・安心で魅力ある「みち」のネットワーク化と整備プログラムづくり
○ モデルとなる道路環境整備の推進
 ・石畳をはじめとした高品質な舗装,電線類の地中化や美装化,沿道における景観形成など
○ 堀川水辺環境整備事業の推進
 ・まちづくりと一体となった潤いある水辺空間の創出と防災機能の確保上京らしい観光・産業・文化施設ネットワーク構想の推進
○ 西陣織をはじめ上京らしい伝統ある産業・文化にふれられる拠点施設の整備
 ・伝統産業の技術やデザインにふれ,自ら体験できる参加型の集客施設の整備
○ 関連する既存施設群を活かした観光ネットワーク化
 ・西陣織会館をはじめとする公的施設,民間の産業・文化施設等を有機的にネットワーク化し,一体性や回遊性を高めるソフトづくり