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年末年始における海外での感染症予防について

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2014年12月16日

海外に渡航される皆様へ

年末年始は海外へ渡航される方も多い時期です。

海外滞在中に感染症にかかることなく,安全かつ快適に過ごし,帰国していただくために,渡航中における感染症の予防方法をお知らせします。

海外渡航時の感染症予防について

 海外で感染症にかからないようにするためには,感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが重要です。 海外旅行では,時差や気候の違い等から体の抵抗力が落ち,通常より感染症にかかりやすくなりますので,平常時以上に予防を心がけましょう。

 海外渡航時には,一般的な衛生対策(手洗い,動物との接触を避ける等)を心がけていただくとともに,海外に滞在した後に,発熱や咳などの呼吸器症状等が現れた場合には,検疫所又は医療機関にご相談ください。

<西アフリカでエボラ出血熱が流行しています>

 サハラ砂漠以南のアフリカ熱帯雨林地域で流行している,ウイルスによる出血熱を特徴とする感染症です。2014年12月時点で,ギニア,リベリア及びシエラレオネの3カ国において感染した患者の累計数は,18,000人を超えており,多くの方が亡くなっています。引き続き現地や周辺国の情報に十分注意する必要があります。

 エボラ出血熱の流行国である西アフリカ3カ国(ギニア,シエラレオネ,リベリア)に渡航歴のある方は,各空港等に配置された検疫所の検疫ブース又は健康相談室で,検疫官にお申し出ください。※万が一,入国後に体調を崩した場合,国内の一般の医療機関には受診せず,最寄りの保健センターにまず連絡して下さい。

<動物との接触は避けて下さい>

〇鳥インフルエンザ

 鳥インフルエンザウイルス(H5N1)を病原体とする鳥インフルエンザは,東南アジアを中心に家きん(ニワトリ,アヒルなど)で発生しています。人が感染した場合には,重篤な症状となることが多く,今年も,新たな患者がカンボジア,ベトナム,中国,エジプトなどで確認されています。

 また,中国では,鳥インフルエンザ(H7N9)の感染者が確認されており,市場等で売られている生きた鳥に接触することは避けてください。

〇中東呼吸器症候群

 中東呼吸器症候群(MERS;マーズ)はMERS(マーズ)コロナウイルスによって起こる感染症で,2012年に初めて報告されました。これまでに中東を中心に患者が報告されています。感染源は現時点では不明ですが,現地のヒトコブラクダが感染源の一つとして確定的であり,ラクダとの濃厚接触や未殺菌乳の喫食が感染リスクのひとつと言われています。ただし,動物との接触歴がない患者も多く報告されており,感染経路も判明していないことから,引き続き注意が必要です。

<蚊・マダニに注意して下さい>

 蚊を媒介した感染症が世界的に多く報告されています。特に熱帯・亜熱帯地域ではマラリア,デング熱,チクングニア熱などに注意が必要です。
 蚊に刺されたり,マダニに咬まれたりすることなどによる感染症を防止するためにも,野外活動の際には,長袖・長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避けましょう。また,虫除け剤を使用するなどの注意をしましょう。

 

出発前

★事前に予防接種を受けましょう

渡航先の感染症の発生状況に関する情報を事前に入手し,予防接種が受けられる感染症については,事前に予防接種を受けましょう。

一種類のワクチンでも数回(2~3回)接種する必要のあるものもあります。海外への旅行を思い立ったら早い時点で(できるだけ出発3か月以上前から),予防接種機関や検疫所で,接種するワクチンの種類と接種日程の相談をしてください。

ワクチンにより予防できる感染症と主な発生地域
 A型肝炎 発展途上地域
 破傷風 世界各地
 日本脳炎 アジア
 黄熱 アフリカ,南アメリカ
 狂犬病 世界各地(アフリカ,アジア,中南米)
 麻しん 世界各地(特にアジア,アフリカ)
 ポリオアフガニスタン,ナイジェリア,パキスタン

旅行中

★飲食物に気をつけましょう

海外で最も感染の可能性が高いのは食べ物や水を介した消化器系の感染症です。渡航先によって食べ物の衛生状態は異なりますので,以下のことに注意しましょう。

  • 食事前には十分に手を洗いましょう。
  • 生水を飲まないようにしましょう。
  • 氷は生水から作られている可能性があるので飲食しないようにしましょう。
  • 野菜類は生水を用いて処理されている可能性があるので,サラダや生の野菜は食べないようにしましょう。
  • 食事は十分火の通ったものを選んで食べましょう。
  • 注意すべき感染症と主な発生地域
     E型肝炎 世界各地
     A型肝炎 発展途上地域 
     赤痢 発展途上地域 
     腸チフス 発展途上地域(特に南アジア)
     コレラ 発展途上地域

    ★蚊やダニ等に気をつけましょう

    海外では日本にはないような,蚊やダニ等が媒介する病気がたくさんあります。中には,重篤な症状を伴うものもありますので,虫に刺されないように注意しましょう。

  • 屋内でも虫に刺されないように虫除け剤を使いましょう。
  • 虫の多い地域に滞在する際は長袖・長ズボンを着用しましょう。
  • 素足でのサンダル履きは避けましょう。
  • 注意すべき感染症と主な発生地域
     マラリア 熱帯・亜熱帯地域
     デング熱 熱帯・亜熱帯地域
     日本脳炎 アジア
     黄熱 アフリカ,南アメリカ
     ウエストナイル熱 アフリカ,ヨーロッパ,中東,中央アジア,西アジア
     チクングニア 東南アジア,南アジア,アフリカ

    ★動物に気をつけましょう

    動物は無症状でも,人に感染すると重篤な症状を示す感染症があります。また,狂犬病など,日本では発生がみられなくなった感染症が海外では流行している場合があります。

  • 犬等,飼い主の分からない動物には触れないようにしましょう。
  • 生鳥市場(鶏やアヒル,鴨などを生きたままカゴに入れて売っている市場)などにむやみに近寄らないようにしましょう。
  • 動物に触れた時は必ずよく手を洗いましょう。
  • 動物の排泄物に直接触れたり,排泄物の飛沫を吸い込まないようにしましょう。
  • 注意すべき感染症と主な発生地域
     狂犬病世界各地(アフリカ,アジア,中南米)
     鳥インフルエンザ 東南アジア,中東,アフリカの一部地域 
    中東呼吸器症候群

    アラビア半島諸国

    帰国後

    帰国時,帰国後に体調が悪くなったら

    • 空港や港にある検疫所では渡航者の方を対象に健康相談を行っています。帰国時に発熱や下痢,具合が悪いなど体調に不安がある場合には,担当係員に相談してください。
    • 感染症には潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が長いものもあり(数日から1週間以上),帰国後しばらく経過してから具合が悪くなることがあります。その際は,早急に医療機関を受診し,渡航先,滞在期間,現地での飲食状況,渡航先での職歴や活動内容,家畜や動物との接触の有無などについて必ず伝えてください。

    感染症に関するホームページ

    出発前に渡航先の感染症の流行状況等に関する情報を入手しておくことが大切です。

    厚生労働省検疫所や外務省のホームページにおいて,各国の感染症や安全に関する情報を提供しています。

    また,空港や港の検疫所においても,リーフレット等を用意し情報提供を行っていますので,積極的にご活用下さい。

    お問い合わせ先

    保健福祉局 保健衛生推進室 保健医療課(京都市保健所)
    電話: 075-222-4421 ファックス: 075-222-3416