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「京都市動物による迷惑の防止に関する条例(仮称)」の制定に関する御質問について

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2014年12月15日

「京都市動物による迷惑の防止に関する条例(仮称)」の制定に関する御質問について

 本市では,今後,身近な動物への無責任な餌やりの禁止やふんの回収義務などを含む,動物による迷惑事象を防止するための条例を制定する予定です。

 ここでは,これまで本市に寄せられております御意見のうち,猫に対する無責任な餌やりの禁止について,条例を制定する方針に至った経過などをお答えします。

 皆様に,この問題についてお考えいただく際の参考としていただければ幸いです。

 なお,条例制定に当たっては,平成27年1月14日までパブリックコメントを実施しておりますので,御意見をお待ちしております。

 京都市動物による迷惑の防止に関する条例(仮称)市民意見募集へのリンク

Q1 なぜ,条例を制定するのですか。

A1 動物による迷惑事象の防止に向け,具体的な規制行為を示し,違反に対しては罰則等の措置を講じることで,実効性ある取組を進めていくことができるようにするためです。

 本市では,「人と動物が共生できるうるおいのある豊かな社会」の具体的な姿を示すとともに,様々な方がそれぞれの立場から動物愛護のあり方について自ら考え,積極的に行動するための原点,よりどころとして,京都府と共同で「京都動物愛護憲章」を制定しました(平成26年12月制定)。

 同憲章においても,本文に「動物との正しい関わりを考えましょう。」,「人にも動物にも心地よいまちをつくりましょう。」の項目を掲げるとともに,京都の人々の動物の命に思いをはせる繊細な心や他人に迷惑をかけないという美意識の上に立って行う取組例として,「周りに迷惑がかかるような動物への餌やりは行いません」,「猫は室内で飼います」,「地域の人々で協力して,人と猫が共生できる「まちねこ活動」に取り組みます」を掲げています。

 この憲章は,法規範としての性質を持つものではなく,人と動物の共生するうるおいのあるまちの理念を広く御理解いただくことを目的としています。

 しかし,犬猫のふん尿被害等につきましては,本市の保健センターに寄せられるものだけでも,平成23年度:犬409件,猫699件,平成24年度:犬442件,猫561件,平成25年度:犬398件,猫273件と数多くあり,今なお,後を絶たないのが現状です。

 こうしたふん尿は,まちの美観を損ない,臭気等によって住民や公共施設の利用者等に不快感を与えるだけでなく,地域の衛生環境を悪化させるなど,多くの問題を生じさせています。

 このため,本市においては,平成25年12月1日に関係局で構成する「犬猫等ふん尿被害対策検討プロジェクトチーム」を設置し,対策の検討を進めてまいりました。

 この中で,犬猫のふん尿被害等については,関連法令において一定の規制が定められているものの,より具体的な規範や罰則等の実効性ある規定がなく,既存の規制だけでは,マナー意識の低い飼い主に対する抑止力として十分に機能していない現実があることから,飼い主のモラルの向上を訴える憲章とは別に,一定の行為の禁止や義務付けなど,具体的なルールを設けていくことが必要との結論を得ました。

 また,動物が好きな人も,そうでない人も,すべての人から「人にも動物にも心地よいまちづくり」に御理解をいただき,「人と動物が共生するうるおいのあるまち」をつくっていくためには,周りに迷惑をかけるような餌やりの禁止などについても実効性ある取組を進めていく必要があると考えています。

 このため,京都動物愛護憲章に示す「人が動物を通じて他人に迷惑をかけない」との考え方に立って,人と動物の共生社会づくりのほか,まちの美化の推進,生活環境の保全等の観点から,ふん尿の回収義務や無責任な餌やりの禁止などを定めたより具体的な規制行為を示し,違反に対しては罰則等の措置を講じる条例を制定しようとするものです。

  京都動物愛護憲章の制定について

Q2 条例ではいわゆる野良猫への餌やりは一律に禁止されるのですか。

A2 いいえ,一律に禁止するものではなく,無責任な餌やりを禁止するものです。

 野良猫や鳩等の身近な動物に対する恣意的な餌やり行為は,その行為がもたらす結果についての管理が適切に行われない場合には,ふん尿被害など,動物が人の生命,身体又は財産等を侵害したり,周辺の生活環境を悪化させ,また,周辺住民とのトラブルにもつながるおそれがあります。

 したがって,京都動物愛護憲章が理想に掲げる「人と動物が共生できるうるおいのある豊かな社会」の実現に向けて,動物が好きな人だけではなく,そうではない人も含め,すべての人から動物愛護について理解をいただき,「人にも動物にも心地よいまち」をつくっていくうえで,身近な動物への無責任な餌やりの問題は,是非とも当事者の御理解をいただき,解決していかなければならない問題です。

 野良猫への餌やりを行おうとされる方については,猫を自ら飼養いただくこと,又は,地域の御理解を得ていただくことを前提として本市が取組を推進している「まちねこ活動支援事業」に沿って,適切な管理の下で実施いただくことをお願いします。

Q3 野良猫への餌やりを禁止すると,猫を捕獲し,避妊去勢手術等を実施して地域に返すことで更なる繁殖を防ぐ,いわゆるTNR活動(Trap-Neuter-Return Program)ができなくなり,野良猫はかえって増加してしまうのではないのですか。

A3 本市では,地域の方々による適切な管理が行われることを前提として,飼い主のいない猫に対して,(公社)京都市獣医師会の御協力をいただき無償で避妊去勢手術を行って繁殖を防ぐことにより,人と猫が共生できる「まちねこ活動支援事業」に取り組んでおり,子猫の引取数は着実に減少してきています。

  「まちねこ活動支援事業」に沿って適切に行われるものについては,条例で禁止する予定の無責任な餌やりには該当しません。

 野良猫のふん尿に係る苦情などが,本市にも数多く寄せられておりますが,この問題の解決策は,何よりも野良猫をなくすことです。

 このため,本市では,「京都市動物愛護行動計画~京(みやこ)・どうぶつ共生プラン~」(平成21年4月策定)において,所有者不明猫への無責任な餌やり行為防止に向け取り組んでいくこと,不妊手術を推進することを定め,平成22年度から,地域の方々による適切な管理が行われることを前提として,(公社)京都市獣医師会の御協力をいただき,飼い主のいない猫に対して無償で避妊去勢手術を行い,繁殖を防ぐことにより,人と猫が共生できる「まちねこ活動支援事業」に取り組んでいます。

京都市動物愛護行動計画(抜粋)
 (3)所有者不明猫対策の推進

 1 所有者不明猫への無責任なエサやり行為防止に向けた取組【新規】

  所有者不明猫に対する考え方は人によって様々であるが,地域内で所有者不明猫の飼養に取り組む際は地域猫として取り扱うなど,住民間で理解が得られるようサポートを行い,地域全体で適正な飼養が行われるよう推進します。

 2 不妊手術の推進(所有者不明猫への拡充)【強化】

  (前略)所有者不明猫の繁殖制限が行われないことによる子猫の引取が後をたたないため,家庭動物相談所での手術の実施や所有者不明猫に対する助成適用について京都市獣医師会とも協議し,助成制度の見直しと充実を図ることにより,所有者不明猫自体の個体数を減らすような施策を進めます。

 平成22年度の事業開始以来,まちねこ活動に取り組む登録地域は,平成22年度の19地域から平成25年度には累計90地域にまで拡大しており,手術頭数は,平成22年度の年間94頭から平成25年度には年間210頭に増加しております。

 その結果,所有者不明の子猫の引き取り件数は平成22年度の1,417頭から平成25年度には944頭にまで減少しております。

 本市では,マイクロチップ等による所有者明示の普及や,飼い猫の屋内飼育の徹底による屋外での無秩序な繁殖行為の防止にも,今後一層,取り組んでいきたいと考えております。

 京都市まちねこ活動支援事業

 

 なお,現在,他都道府県の一部の方から,身近な動物への無責任な餌やりを禁止することについて,「地域猫活動を知らないのか」,「猫達を見殺しにする気か」,「猫に餌ぐらいやって何がいけないのか」などの反対意見も寄せられておりますが,本市におきましては,上記のような取組に努めているところであり,御理解をいただきますよう,何卒,よろしくお願いいたします。

 また,御意見の中には,「世界は京都人の冷たさ,未文化に落胆する」などの御意見もございます。

 しかし,京都市においては,門掃きなどのまちづくりの伝統をはじめ,昭和31年には,全国に先駆けて「わたくしたち京都市民が,他人に迷惑をかけないという自覚に立って,お互いに反省し,自分の行動を規律する」ものとして,「国際文化観光都市の市民である誇りを持って,わたくしたちの京都を美しく豊かにするために,市民の守るべき規範」である「京都市市民憲章」を定めており,同憲章においては,「わたくしたち京都市民は,美しいまちをきずきましょう。」,「わたくしたち京都市民は,清潔な環境をつくりましょう。」,「わたくしたち京都市民は,良い風習をそだてましょう。」などの項目を定め,憲章に基づく多くの活動の実践が積み重ねられてきております。

 現在,この「他人に迷惑をかけない」という考え方は,多くの京都市民に共有され,京都人の美意識として深く根付いているものです。また,この「他人に迷惑をかけない」という考え方は,京都人に限らず,日本人が世界に誇りうるものとして,永いときをかけて育て上げてきたかけがえのない文化です。

 京都動物愛護憲章においても,この考え方を引き継ぎ,「人が動物を通じて他人に迷惑をかけない」という高い規範意識を持って動物愛護の取組を進めていくこととしています。

 最後に,過去に京都市市民憲章の普及啓発を図るため募集した作文をまとめた文集に掲載されておりました,当時の小学生の作文を以下に転載させていただきます。

 これは,犬のふん害に関する作文ですが,「他人に迷惑をかけない」という考え方については,野良猫への無責任な餌やりをやめようということにも相通じるものです。

 文中に出てくるおかあさんの言葉

 「じぶんのつごうがよくても,それがみんなのめいわくにならないことかなとかんがえてみてから,じぶんのすきなようにしなさいね」

 は,今なお,我々に,人が社会で共に生きていくうえで大切なことは何かを語りかける,とても考えさせられる言葉です。

他人の迷惑に思いをはせることの大切さをお考えいただく一助として御一読いただけますと,幸いです。

  
  きれいなまちをつくろう

 私がこのあいだ,じどう公えんのすなばであそんでいたら,コロコロと犬のふんがでてきました。

 「犬はすきだけど,こんなきたないことはかなわんわ。もうこりごりだ」といってすぐ家にかえりました。

 また,ちかくのみょうほういんへさんぽにいって,きれいなしばふにすわろうとしたときも,犬のふんがあったのでとてもいやなきもちになりました。

 「どんなにりっぱな犬をつれてあるいても,その犬にどこでもかまわず大べんをさせたり,あとしまつもしないのなら,すこしもじまんにならないね」

 と,おかあさんもいわれました。でも,となりのおばさんはちがいます。まいあさ,クロをさんぽにつれていくとき,わすれずにかみぶくろと,火ばしをもってでかけるのです。私はふしぎにおもっておばさんにたずねました。

 「クロがしばふで大べんをするから,ひろってかえるのですよ」

 と,にこにこしていわれました。そうや,みんながこんなふうにしてくれたら,すなばもあんしんしてあそべるし,しばふも,みちばたもきれいでいいのになあ,と私はおもいました。

 おかあさんはいつでも,「人のみていないときでも,あとしまつをきちんとしなさいよ」また,「じぶんのつごうがよくても,それがみんなのめいわくにならないことかなとかんがえてみてから,じぶんのすきなようにしなさいね」といいます。

 だから,みんなとなりのおばさんのようなきもちをもちよってこそ,きれいなまちができると,私はおもいます。

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京都市 保健福祉局保健衛生推進室医務衛生課

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