現在位置:

避妊去勢の手術のおはなし

ページ番号164718

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

2014年5月29日

あっという間に5月も下旬を迎え,最近は春から初夏の空気になってきましたね。

日中は汗ばむほど気温が上がる日も珍しくなくなりましたが,動物たちのことを考えると,今くらいの気温のままで過ぎて行ってくれればな~と思います。

 

さて,今回の相談所ブログはタイトルどおり,避妊去勢手術のお話です。

春といえばの季節。多くの動物たちは,春になると発情を迎え,繁殖シーズンに入ります。

自然界で暮らす動物たちにとっては,繁殖し,子孫を残すという行為は,何よりも一番に優先されるべき欲求です。

 

しかし,人間社会と密接に関わりながら暮らすペットや野良猫については,自然のまま繁殖させることは本当に何の問題もないことでしょうか?

 

動物は,当然のことながら,生きるために食べます。そして食べたら排泄をします。

例えば野良猫について,いくら可愛いと思っていても,毎日毎日庭先や家の前などでうんちやおしっこをされては,流石に嫌になりますよね。それが1頭だけならまだしも,10頭・・20頭・・となると考えるだけでもげんなりしてしまいます。

猫は,1回のお産で複数頭産み,また栄養状態が良ければ年に数回出産が可能な動物です。

ただ,お腹を空かせて可哀そうだから・・・という理由だけで餌やりをすると,どういう結果になるか,想像できますよね?

 

また,ペットの犬や猫についても同様です。

発情は性ホルモンに支配されており,このホルモンの働きによって,落ち着きがなくなる,体調や精神が不安定になる,また場合によってはひどく攻撃的になったり,オスはメスを追いかけて迷子になったりといったことも少なくありません。

いくら,普段は飼主さんの言うことを聞いて,いい子にしている子であっても,生き物である以上本能には逆らえないものです。

よく,避妊去勢手術を受けさせたくない理由として「自然のままでいさせてあげたい」というご意見を耳にしますが,少なくとも,人が飼育するという自然ではない環境下で暮らしている以上,「本当にその子のためになるのは果たしてどちらなのか」をきちんと考えていただけたらと思います。

 

また,昨今では犬や猫の寿命は10年以上は当たり前で,15年,20年近く生きる子も少なくありません。

長く生きるということは,長く性ホルモンのストレスに晒され続けるということ。それは,精神的な面でも,肉体的な面でも同様です。

避妊去勢手術を行うことで,生殖器系の腫瘍や疾患の発生リスクは格段に下がります。

病気の予防に気を遣うということも,飼主さんの義務ですよね!それに,いざ病気になってから手術する,というよりも,健康な時に行っていた方が回復力も違いますし,何より手術費用がぐっと少ない金額で行えるということも,飼主さんにとってはメリットの一つだと思います。

 

私たちが避妊去勢手術をすすめる一番の理由

これまでのブログでも,何度も取り上げてきた,避妊去勢手術についてのお話ですが,こうして繰り返しお伝えしているのには理由があります。

 

それは,私たち家庭動物相談所という部署が,収容された犬猫たちの殺処分も行っているからです

特にこの春先のシーズンは,野良猫が産んだ子猫が持ち込まれる件数が非常に多いです。

 

実際にどのくらいの収容頭数なのか,という細かい数値はこちらの数値実績のページでご覧いただけますが,猫については毎年1000頭以上収容されています。また,そのうちの実に8割近くが,まだ目も開いていないような生まれたての子猫なのです。

こうした子猫たちを全て育てることは,時間も人員もスペースも圧倒的に不足している相談所では不可能であるため,私たち獣医師が1頭ずつ殺処分を行います。

自力で排泄ができ,歯が生え始めたくらいの子であれば,なんとか頑張って育てて新しい飼主さんに・・・と思うのですが,それももう少し収容される数が少なくなければ,とても全部を救ってあげることはできません。

 

また,もし行政に収容されず,野良猫として成長できたとしても,外の世界は交通事故や病気,飢えや寒さ等,猫にとってはとても過酷な世界が待っています。外で暮らす猫たちの平均寿命は約5年程,と言われていることを考えると,もし飼い猫であっても,自由に外を出入りさせることについても考え直していただければと思います。

 

これ以上,可哀そうな子を一匹でも増やさないよう,飼い猫については完全室内飼育避妊去勢手術を必ず行うこと,また野良猫については,無責任な餌やりだけを行うのではなく,まちねこ活動などを活用し,避妊去勢手術を行うことがどんどん広まるよう,願ってやみません。

このブログをご覧になっていただけている方には,ぜひ飼主さん,動物好きさんの模範として,こうした取り組みや活動に協力いただけると幸いです!

 

僕たちも避妊去勢手術を受けました♪

成猫

僕たちは男の子と女の子です。だけど手術をしたから一緒のベッドで眠っていつでも一緒に遊べるんだよ!

この子たちのように,避妊去勢手術をすることで繁殖への欲求(ストレス)がなくなり,1年中穏やかな気持ちのまま,性別に関係なく仲良く一緒に暮らすことができます。

また,スプレーマーキングや発情期特有の鳴き声,外への徘徊衝動など,飼主さんにとっても悩みの種である性行動も,避妊去勢手術を行うことで90%以上が改善されるというデータもあります。

マーキングは,一度癖がついてしまったら手術をしても改善されないのでは・・と思われがちですが,ある文献では,雄猫の性成熟前と後でそれぞれ去勢手術を実施した場合,マーキングが改善される割合は成熟前後でもほぼ変わらず,90%改善されたという結果もあります。

 

愛猫と末永く仲よく暮らすためにも,ぜひ避妊去勢手術を行ってください!

手術については,公益社団法人 京都市獣医師会会員の動物病院で行うと助成金が得られることもあります!詳しくはこちらのページでご確認ください☆

子猫

僕らはまだ手術できないのにゃ。だから,新しい飼主さんに手術してもらうよう約束してもらっているのにゃ。

家庭動物相談所では,犬猫の新しい飼主さんを募集しています!

家庭動物相談所では,収容した犬や猫の新しい飼主さんを募集しています。

譲渡条件や申込方法などについては,こちらのページを御参照いただき,お問い合わせください!

たくさんのお問合せ,お待ちしています♪

 

ビーグル

会いに来てくれるのを待ってるわん!

このページに対してご意見をお聞かせください

このページは役に立ちましたか?
このページは見つけやすかったですか?

お寄せいただいたご意見は,今後のホームページ運営の参考とします。

お問い合わせ先

京都市 保健福祉局医療衛生推進室京都動物愛護センター

電話:075-671-0336

ファックス:075-671-0338