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京都市庁舎の沿革 2 現本庁舎の特色

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2016年1月18日

市章
京都市庁舎の沿革

 2 現本庁舎の特色

  (1)意匠

市庁舎の写真

建物全体

車寄せを有する玄関を正面中央に据え,ほぼ完全に左右対称で,中央と両翼を突き出させて強調し,更に塔を持つなど,ヨーロッパの伝統様式(ネオ・バロック的骨格)の特色を有する。また,細部には東洋的な建築様式を採用している。

 

細部装飾における東洋的モチーフへの置き換え

 装飾の位置や寸法は西洋の建築様式に従っているものの,半円形アーチがイスラム風の葱花形アーチに置換・変形されるなど,全館の内外にわたり東洋的モチーフ(日本的,中国的,イスラム的,インド的と多彩)への置換・変形が見られる。
 この東洋的モチーフへの置き換えは,本庁舎最大の特徴と言えるものであり,特に,装飾密度の高い正面中央部とエントランスホール,市長室,第一応接室で顕著に見られる。
 中国・インドまで含めた東洋的モチーフを用いている建物は少なく,その中にあって,本庁舎は建物の内外で一貫してこの手法を用いており,その意味では近代建築史上重要な位置を占めていると言える。

市庁舎日本的造形

日本的造形

塔屋の毛筆をかたどったタレット
(建物に付属した細長い小塔)

市庁舎中国的造形

中国的造形

バルコニー下部に見られる石造りの
舟肘木(ふなひじき)をモデルとした支え

市庁舎インド的造形

インド的造形

塔屋の正方形の凸凹

市庁舎イスラム的造形

イスラム的造形

エントランスホールの葱花形(ねぎばながた)アーチ

 

  (2) 設計者

   本庁舎の設計については京都市営繕課が行い,意匠は主として嘱託職員であった中野進一が当たり,顧問の武田五一(「関西近代建築の父」と呼ばれた大家)の補整を経て出来上がったとされている。
<武田五一>
  京都大学の建築学科の創設にかかわり,創設と同時に教授に就任した。ほかには,京都大学の本館・時計台の設計を行っている。
<中野進一>
  京都大学の建築学科を卒業したばかりの頃で,武田五一の指導を受け設計に当たった。また,自ら工事監督を担当した。

市庁舎三代目竣工当時の写真

お問い合わせ先

京都市 行財政局総務部庁舎管理課

電話:075-222-3046

ファックス:075-213-4587