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伏見区あれこれ : ふしみ昔紀行(平成15年7月)

ページ番号14944

2009年2月12日

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ふしみ昔紀行(32)

謡曲と金札宮

伏見区老人クラブ連合会
 

金札宮 の写真

 世阿弥作の謡曲「金札」には、金札宮(鷹匠町)の社殿造営に伴う奇譚が描かれています。
 概要は「桓武天皇の勅使が伏見に建設中の社殿に赴くと天から金の札が降り、そこには『永く伏見に住んで国土を守らん』と書いてあった。そして虚空から声がして『我こそは天照大神より遣わされた天太玉命なり、我を拝まんとすれば、重ねて社を造って崇めるように』と聞こえた。そして天太玉命が姿を現され、弓矢で悪魔を追い払い、国土安全を喜ばれる」というものです。
 また、縁起には「伏見の久米の里の白菊の翁という老人が、毎年秋になると白菊に水をやり育てていた。ある年、干天が続き稲が枯れかかった時、翁が白菊の露を注ぐとたちまちそこから清水が湧き出た」とあります。この翁が天太玉命です。

金札宮周辺地図

 これらの話から、金札宮の神は伏見の地主神であり、そして霊水信仰と王城鎮護の神徳を兼ねていたことがうかがわれます。
 拝殿前の巨大なクロガネモチの木は区民誇りの木にも選ばれた天然記念物です。また、本殿縁に座した狛犬は実に姿よく、往時の金札宮の隆盛ぶりを静かに物語っています。

 

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