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京都市指定・登録文化財-天然記念物(左京区)

ページ番号189639

2020年4月6日

京都市指定・登録文化財-天然記念物(左京区)

古知谷のカエデ(こちだにのかえで)

 古知谷にはカエデが多く,紅葉の名所の一つである。なかでもこの木は,幹に多数の支根がからみつく異様な形状を示し,樹高19.2m,胸高幹周3.70mに達し,古知谷でも最大で最古の個体と考えられる。慶弔14年(1609)の阿弥陀寺の創建時にはすでに大木であったと伝えられ,白蛇が棲んでいるとの伝承もある。タカオカエデの希に見える巨樹として貴重である。
古知谷のカエデ

花脊の天然伏状台杉(はなせのてんねんふくじょうだいすぎ)

 アシウスギ(ダイスギ)は本来,日本海側の深雪地帯に多く生育している種類である。この木は,花脊・鍋谷山の支稜部を中心に存在する大きな伏状台杉群の中の最大規模の個体で,樹高20m,胸高幹周18.35mに達する。根際近くから枝が何本も分岐する巨大な台杉であり,それぞれの枝が支幹と入れ替わるので,樹勢が衰えない。希な天然巨木として貴重である。
花脊の天然伏状台杉

由岐神社の杉及びカゴノキ(ゆきじんじゃのすぎおよびかごのき)

 由岐神社境内にあるスギ3本及びカゴノキ1本は,重要文化財の拝殿とともに歴史のある風趣を形成している。スギの中でも最大のものは樹高49.0m,胸高幹周6.42mに達し,カゴノキも樹高18.5m,胸高幹周2.45mに達する。分布北限に近いものとしては最大規模の個体である。市内では,希に見る巨木であり,貴重である。
由岐神社の杉及びカゴノキ

霊鑑寺の日光(れいかんじのじっこう)

 「日光」は雄しべが小さな花弁状になって円形にまとまる「カラコ咲き」の園芸用品のツバキで,樹高は6.96m,地上0.4mで東幹と西幹に分かれ,幹周りは地上0.5mで東幹0.94m,西幹0.75mに達する。それぞれの幹はさらに枝分かれし,胸の高さでは,10本の大枝に分かれている。この品種は原木に準ずると考えられ,大変貴重である。
霊鑑寺の日光

貴船神社のカツラ(きぶねじんじゃのかつら)

 カツラは,落葉広葉樹を構成する高木として広く分布する樹種で,個体寿命が長く,各地に大径木も多く存在する。貴船神社奥宮社殿の東北部にあるこのカツラも,その一つである。東側は貴船川に面し,西側は急斜面の山腹となっている。主幹はほぼ直上,樹高は39.0mに及び,胸高幹周は5.56m,樹冠の広がりは南北方向20m,東西方向に16mに達する。減少傾向にある自然林に自生するカツラの大木として貴重である。
貴船神社のカツラ

「哲学の道」のゲンジボタル及びその生息地(「てつがくのみち」のげんじぼたるおよびそのせいそくち )

 疎水分線の若王子橋から銀閣寺橋に至る「哲学の道」(約1.5km)周辺では,毎年5月下旬から6月にかけて,ゲンジボタルが数多く見られる。良好な自然環境の指標ともなっているゲンジボタルが市街地に接する場所に接する場所に生息していることは,大変意義深く,貴重なものである。
「哲学の道」のゲンジボタル及びその生息地

花脊のダイスギ(はなせのだいすぎ)

 花脊は,古くから木材,特にスギの産地として知られ,山に依拠した活発な生産活動を展開していた地域である。そうした中で,かつては所々に見られていた天然のダイスギも数少なくなり,植林地の中に点在するこの5本のダイスギの巨木は,ひときわ目立つ存在になっている。また,ダイスギ,ウラスギ,またはアシウスギと呼ばれる日本海側型のスギの特徴が見られ,植物地理学上も,貴重なものである。
花脊のダイスギ

久多の大杉(くたのだいすぎ )

 大川社は久多中ノ町,久多川右岸に位置し,この大杉は,境内東側に立つ。主幹は,傾斜しながら直上し,幹の下部から上部まで密に枝をつけ,地上5~13mの位置には,太さ50cmを越す大枝が出ている。幹の南側では,この木に接する胸高幹周約50cmのスギを巻き込んでいる。地域の人々と親密な関係にある大木としても貴重なものである。
久多の大杉

宝泉院のゴヨウマツ(ほうせんいんのごよまつ)

 このゴヨウマツは,宝泉院本堂の庭園の南側に生息する。樹高は11m,枝張りは南北11.5m,東西14mで,樹冠は,ほぼ扇形である。根回りは425cmで,地表部と,高さ1m程の部分で幹が分かれる。3本の幹のうち,中央が最も大きく,樹冠の大部分を占める。樹勢も旺盛であり,ゴヨウマツの大木として貴重なものである。
宝泉院のゴヨウマツ

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