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京都市指定・登録文化財-建造物(上京区)

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2020年4月6日

京都市指定・登録文化財-建造物(上京区)

北野天満宮絵馬所(きたのてんまんぐうえましょ)

 現在の絵馬所は元禄13年(1700)に建てられた。当初は現位置より北に建ち,屋根も木賊葺であったが,現在は桟瓦葺である。京都に現存する絵馬堂のなかで最も古く,規模も大きいもので,江戸時代中期の代表的な絵馬堂である。

北野天満宮絵馬所

奥溪家住宅(おくたにけじゅうたく)

 主屋は,東西棟の台所と書斎部分の南側に,玄関と座敷棟が突出している。寛文6年(1666)から正徳6年(1716)の間に建てられた台所部分を原型に,幕末頃にほぼ現在の姿になった。長屋門は享保11年(1726)建築の茅葺屋根建物である。これらは,旧御典医の住宅遺構として貴重である。

奥溪家住宅

淨福寺(じょうふくじ)

 本堂は享保18年(1733)の造営で,礼堂と仏殿を合の間で接続した複合建築である。本堂の東には釈迦堂,後方には玄関と方丈が並ぶ。境内の南と東には門が開く。朱塗の東門は「赤門」と呼ばれている。これらは近世浄土宗寺院の伽藍配置や建築形式をよく伝える。
淨福寺

日本聖公会聖アグネス教会聖堂(にほんせいこうかいせいあぐねすきょうかいせいどう)

 平安女学院の礼拝堂及び日本聖公会京都教区の大聖堂としてJ.M.ガーディナーの設計で明治31年(1898)に建築された。レンガ造・三廊式バシリカ型平面で,八角平面の洗礼室・鐘塔・司祭室を設ける。外観は重厚だが内部は柱や小屋組の部材が細く簡素な意匠である。

日本聖公会聖アグネス教会聖堂

新島襄旧邸(にいじまじょうきゅうてい)

 同志社の創立者新島襄の自邸として明治11年(1878)に建設された。設計は宣教医テーラーの助言のもとに新島自身が行ったとされる。建物は木造2階建で,外観はコロニアルスタイルを基本としている。いわゆる洋風建築に属するものの,畳敷や箱階段などの伝統的手法も用いられている。

新島襄旧邸

立本寺(りゅうほんじ)

 立本寺は日蓮宗旧一致派の本山である。本堂(寛保3年・1743)は日蓮宗七間堂の典型的な構成で豊かな装飾が特徴。刹堂(文化8年・1811)は小規模だが本格的な建築である。他に客殿(享保13年・1728)や表門(安永7年・1778),鐘楼(寛文年間・1661-1673)が残る。

立本寺

宝鏡寺(ほうきょうじ)

 臨済宗の尼門跡寺院。書院は寛政10年(1798)の上棟で,御座の間・次の間等の諸室を配す。襖絵は天保4年(1833)に円山派の絵師により描かれた。文政13年(1830)には本堂・使者の間・玄関が建てられ,表門もこの時期のものとみられる。その後弘化4年(1847)に阿弥陀堂が御所の建物の古材を用いて建てられた。これらは尼門跡寺院の構成をよく伝えた上質な建物である。

宝鏡寺

観音寺(かんのんじ)

 当初は北野社の神宮寺であったが,現在は真言宗泉涌寺派に属している。当寺の本堂と礼堂は,造合でつながれた複合形式の建物である。17世紀前期に本堂が建てられ,元禄7年(1694)に礼堂と造合が本堂正面に増築された。本堂は丸柱上の組物を出組とする3間四方の本格的な構造形式の仏堂である。一方参拝空間である礼堂は,角柱に舟肘木をのせる簡素な形式で,仏の空間である本堂とは明確に建築手法を変えている。

観音寺

京都市考古資料館(旧西陣織物館) (きょうとしこうこしりょうかん(きゅうにしじんおりものかん))

 西陣織の陳列を目的として,大正3年(1914)に本野精吾の設計により建築された。昭和54年に構造補強が行われたが,外観及び貴賓室の内装は当初の姿をよく残している。簡潔な外形や単純な壁面意匠,精巧かつ抽象化された細部意匠など近代主義建築の先駆的作品。

京都市考古資料館(旧西陣織物館)

大丸ヴィラ(だいまるう゛ぃら)

 昭和7年(1930)に大丸社長宅としてヴォーリズ建築事務所の設計で建てられた。鉄筋コンクリート造3階建で外壁上層はハーフティンバーで飾る。内部は捩れ棒状の階段手すりや白漆喰で仕上げられた幾何学模様の天井など凝っている。ほぼ純粋なチューダー様式。
大丸ヴィラ

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京都市 文化市民局文化芸術都市推進室文化財保護課

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