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第15回「犯罪被害者支援京都フォーラム」を開催しました。

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2015年3月19日

第15回「犯罪被害者支援京都フォーラム」を開催しました。

 京都市では,「犯罪被害者等支援条例(平成23年4月施行)」に基づき,安心して暮らせる地域社会の実現を図るため,犯罪被害者等支援に関する啓発事業を実施するとともに,ワンストップ窓口として,(公社)京都犯罪被害者支援センターに京都市総合相談窓口を設置するなど,社会全体で犯罪被害者を支えるための施策を推進しています。

 この度,多くの市民の皆様に,犯罪被害者を取り巻く現状を知っていただき,また,理解を深める場として,京都市と(公社)京都犯罪被害者支援センターの共同で『第15回犯罪被害者支援京都フォーラム』を平成27年2月7日(土曜)に開催しました。

 当日は,約260名の市民や関係機関等に来場いただき,基調講演とパネルディスカッションを通して,支援センター,行政,警察などの関係機関が連携した被害者のための支援のあり方や充実について考える機会となりました。



 基調講演では,内閣府大臣官房審議官・犯罪被害者等施策推進室長である安田貴彦氏に『被害者支援の現状と今後の課題』をテーマに御講演いただきました。

 講演では,犯罪被害者支援の歴史,我が国における被害者の方のための本格的な最初の法律である「犯罪被害者等給付金支給法」から「犯罪被害者等基本法」の制定までの経過,「第2次犯罪被害者等基本計画」の概要と平成25年度までの成果について御説明いただきました。御説明の中で我が国の被害者支援施策は,これまで,御遺族の活動,運動が原動力となって展開されてきたが,児童虐待等の自ら声を上げることが難しい被害者の方々の問題が相対的に取り残されているのではないか,顕在化してこない被害者,支援が得られなくて深刻化している状況への対応を,これからの被害者支援を考える視座として認識しておく必要があるとの問題提起をいただきました。

 第3次計画の策定に当たっては,現在,「基本計画策定・推進専門委員等会議」で議論を進めており,関係機関や個人から広く意見を聴取し,海外の状況の調査も進めつつ,「被害者の安全の確保」「被害が潜在化しやすい被害者への支援」「民間支援団体と行政機関等の連携協力」「被害者を支える気運の醸成」「その他」の5つの課題をテーマに検討を進めている旨を述べられました。

 最後に社会全体で被害者を支えていくことが被害者の立ち直りに必要であること,連帯共助の精神に満ちた社会を実現するということが被害者支援の目指すところであるとして地域の方々の支援への協力をお願いし,お話を締めくくられました。


【基調講演の様子】


 パネルディスカッションでは,『子どもを被害者にしないために』をテーマに,(公社)京都犯罪被害者支援センターの石附敦理事のコーディネートのもと,被害者御遺族と専門家の皆様をパネリストに議論が行われました。

 被害者御遺族で,(公社)ひょうご被害者支援センターの理事である高松由美子氏からは,犯罪被害により亡くなられた御長男の,残された2人の弟様の関係について,御苦労され,その子どもたちへの抜け落ちた支援,カウンセリングの必要性について述べられました。また,子どもを被害者にも加害者にもしない観点から,家庭が居場所をつくり,地域で見守る必要性を述べられました。

 NPO法人子どもセンターののさん理事長である,安保千秋弁護士からは,運営されている子どものシェルターでの活動紹介や子どもたちが抱える問題や課題,児童虐待が子どもに与える影響や社会全体で子どもの成長を支援する必要性を述べられました。子どもの被害は,深刻化する前に早期に発見して,早期に対応することが大切であり,そのためには,被害を話せる大人が近くにいる,話せる窓口があることが大切である,子どもに負担をかけずに被害を聴く技術と専門性を有する子どもための相談窓口が必要であると述べられました。また,子どもの生活にあったケアができる支援体制の必要性にも述べられました。

 京都教育大学教職キャリア高度化センター教授である桶谷守氏からは,平成11年の日野小学校事件から,地域の人たちの心を集結させて子どもたちを守ったことや,事件が二度と起こらないためにという考え方と,事件を忘れて正常な日常に戻したいという意見が対立した場面があったことを述べられました。また,平成24年の大津のいじめ事件の経験から深く悩んだ末に自ら命を絶った子どもの被害に対し,加害の子どもが遊びといじめの境目がつけられず,「いじめの透明化」という,見えているのに見えない,いじめ被害の深刻な実状を伝えられました。子どもたちのトラブル,犯罪を考えるときに,地域の中の住民意識,地域のつながりや絆をしっかり考えていく必要を述べられました。

 最後に会場からいくつかの質問を受け,子どもの相談窓口の周知の必要性や,子どもが被害に遭わないためにそれをサポートするシステムをつくっていく必要性などが述べられました。


【パネルディスカッションの様子】


【龍谷大学附属平安高校の皆さんの一行詩の展示】

□来場者の声(アンケートから抜粋)

・被害者支援について,今回が初めての参加であったので,知らないことの多いことや,様々な形で社会を住みやすく生きやすくしようと力を尽くしていることを知った。これから被害者の支援,加害者側の社会復帰などといった分野について,様々に知りたいと思った。

・国としての取組がよくわかりました。よりよい犯罪被害者支援策をお願いします。

・被害者もつくらない社会,加害者をつくらない街を地域・行政一体となって「安心で安全な街づくり,犯罪のない街づくり」を努めていかなければならないと実感しました。更に被害にあわれた方や御遺族に対しては,社会に支援していく体制を更に充実し,自治体を含めた地域として,国で支援し,日本国民で犯罪のない社会づくり,国民でこの問題を考えていきたいと思いました。

・被害者の支援について,自分がもし当事者となったらどんな気持ちだろう。公的な支援が十分でない現在の情勢に果たして耐えられるだろうかと,ふと切実に考えるようになりました。地域として支援にたずさわり続けること,そして自分自身が出来る限り,心と体でたずさわる気持ちを持ち続けたいです。

・犯罪被害に遭わない為,地域・団体のコミュニティのあり方,人と人との関係,家庭のあり方,重要性等を再認識させていただきました。

・いじめの透明化,加害者と被害者の意識の格差,声に出せない子どものサインに周りが気づくことが大切だと思いました。

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